今回は夢のある話題を一つご紹介しよう。巨大生物について考察したいと思う。まず皆さんは巨大生物といえば何を思い浮かべるだろうか。著者は巨大ワニや巨大サメなどを思い浮かべる。しかし、あらゆる記録をみても、せいぜい5~7メートル程度である。それでも実際に目撃すれば驚きの大きさだろう。例を一つご紹介しよう。
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この写真はフィリピンで捕獲された巨大ワニの様子である。
体長は6メートル超、体重も1トンを超えるのではないかと考えられています。
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あまりの大きさに驚いた方も多いのではないだろうか。このように我々にとって巨大生物は恐怖を感じる存在でもある。
photo by: GIBEON これ本当に存在するの?自然の驚異を感じる巨大生物の画像20選
さらに凶暴性はないが、現代最大の魚類である「ジンベエザメ」も驚きの大きさを誇っている。いくら凶暴性はないと言っても体長は7~10メートル弱と最大級に大きく、ジンベエザメが傷つけるつもりがなくても野生生物がゆえ、何が起こるかわからない恐怖が付きまとう。
ジンベエザメは現存する最大の魚ですが、非常におとなしく人間にはほとんど危険がないといわれています。最大級の個体では体長が14m、体重は19トンほどといわれていますが、20mを超えるジンベエザメが目撃されたという情報もあります。また、魚としては非常に長生きで150年以上生きると考えられています。
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しかし、これらの巨大生物を遥かに凌駕する驚きの生物が生息していたことが研究によって明らかになっています。名前は「リードシクティス」という。
リードシクティス・プロブレマティカス (Leedsichthys problematicus) は、中生代ジュラ紀後期(約1億5500万年前)に存在した魚の一種で、「史上最大の魚類」という説もある。
出典: wikipedia
19世紀後半にイギリスにて化石の一部が発見されている。その一部(尾びれや頭骨)によって全体像が明らかになっている。まず想像図をご覧いただきたい。
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恐ろしく巨大な個体である。人間と比較されているのでわかりやすいのではないだろうか。体長は16~30メートルとも言われ、体重は50トンとも100トンとも言われる。この巨体から想像できるのは、並外れた凶暴性を想像してしまうが、実は温厚な性格だったようだ。
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太古の地球は今よりも格段に温暖であったことが研究成果でわかっている。海水温も例外ではなく、常時、摂氏25~30度を安定して維持していた。そのことによって現在よりもプランクトンが大量に発生していたことになる。そのプランクトンを主食にしていたのが「リードシクティス」であった。これだけの個体を維持出来ていたのだから、相当数の良質なプランクトンが太古の海には存在していたことになる。まさに現代のジンベエザメを巨大化したような(雰囲気は全く異なるようだが)食性をとっていたようである。また、これだけ巨大な個体であった為、他の捕食者から狙われることは少ないように思われるが、特に防御手段を持たない「リードシクティス」は、実はかなりの頻度で自分よりも小型の捕食者(といっても巨大だが)に常に付け狙われていたようである。
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また前述の通り、現代のジンベエザメも150年の寿命があると言われている。温暖で快適な環境だったであろう太古の海中にいて生活していた「リードシクティス」の寿命は250~300年と言われる。その行動範囲も現代の回遊魚と酷似しており、良質なプランクトンを求め、広い大海原を回遊して長い生涯を終えていたようである。
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いかがだっただろうか。このような驚くほどの巨大な個体がジュラ紀後期の海中に生息していたとは著者はワクワクして仕方がない。皆さんも少しでも想像を膨らませることができたなら幸いである。